波風立てずSES案件から抜けたい場合

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常駐先の人間関係や業務内容が自分のスキルと合わない、または残業や休日出勤が多いといった理由で、SES案件から離れたいと考えるエンジニアは少なくありません。円滑に退場したい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。円滑にSES案件を退き、次のキャリアステップへ進むための方法を紹介します。

現場から円満に退場したい時「誰に言う?」問題

SES業界では、「困難な案件から抜けられない」と悩むエンジニアが少なくありません。努力が適切に評価されない、努力や成果が正当に評価してもらえない現場では、長く続けるのは難しいものです。なるべく契約更新のタイミングで相談して、トラブルを避けるのが良いでしょう。

ただし、無断欠勤などの行為は自社や客先に多大な迷惑をかけるため、まず自社の営業担当などに相談するのが得策です。いきなり客先に相談をするのではなく、営業担当から客先に伝えてもらった上で、自分からも意向を伝えるとよいでしょう。

SES案件から抜けるための事前準備と計画

SES案件から抜けるためのステップは、主に以下の5つです。

  1. 契約期間を確認する
  2. 契約期間の2週間〜1ヶ月前までに営業担当者に相談する
  3. 営業担当者が案件先と調整をする
  4. 引き継ぎをする
  5. 決まった退場日に退場する

退場の意思は1ヵ月前までに伝え、計画的に引き継ぎを行う

「プロジェクトの途中で案件から抜けてしまったらみんなに迷惑がかかる」と不安に思う方は多いでしょう。

しかし、あらかじめ意思表示しておけば損害賠償が請求されることは考えにくいです*1。後任の選定や業務の引き継ぎなどに配慮して、早めに伝える必要があります。

また、意思表示をした後は、後任者への引継ぎを行います。引継ぎが不十分だと、後任者や現場に迷惑がかかってしまいますし、分からないことがあるたび自分に問い合わせがくるようでは、いつまでも負担が解消されません。後任者のスキルや経験に合わせて引継ぎ資料を作成する、スケジュールを組んで引き継ぎを行うなど、丁寧な引継ぎを心がけましょう。

*1参照元:e-GOV 法令検索「民法(明治二十九年法律第八十九号)」(https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089

評価を下げずに案件から抜ける方法を考える

SESの評価は、技術力やコミュニケーション能力、プロジェクト管理、学習意欲、チームメンバーとの協調性などによって評価されます。このため、単に「スキルがなく周囲に付いていけない」「人見知りで人間関係が構築できない」といったようなネガティブな理由で案件を抜けてしまっては、自身の評価を下げてしまいます。

大切なのは、自社の営業担当者に伝える際に、以下の点に気をつけること。

  • 現場変更の理由を具体的に説明すること
  • 仕事が落ち着くタイミングを見越して、早めに意思を伝えること
  • ネガティブな理由だけでなく、前向きな要素も伝えること

3年後、5年後、10年後のキャリア目標を立て、目標達成のためのロードマップなどを作成した上で抜けたい理由を説明すれば、自身の評価を下げずに抜けられます。また、エンジニアとしても継続的に成長し続けることができるでしょう。

キャリアアップのための具体的なステップ

円満にSES案件から抜けた後のキャリアプランを見ていきましょう。

直近の経験を活かして別案件での活躍を目指す

SES案件は、案件によって求められるスキルや働く環境が大きく異なります。このため、より働きやすい環境で、スキルや経験を活かして活躍することは可能です。ただし、別案件だからといって、理想の環境にならない可能性もあるので注意しましょう。

エンジニアとしてキャリアアップするためには、自主的に勉強しスキルを磨くことも大切です。クラウド技術やAIなどの最新技術を習得することで、キャリアの選択肢が広がります。

より良い案件を扱うSES企業に転職する

円満にSES案件から退場しても、同じSES企業で扱われる案件が再びミスマッチを起こす可能性があります。この場合は、別のSES企業に転職するのも一つの手段です。

SES企業によって、案件の数や種類は全く異なります。「スキルアップの可能性がある案件」「新しい技術が使える案件」「単価が高い案件」ばかりを扱う企業や、給与や働き方の希望を出せる企業、手厚いサポートが用意されている企業もあるので、ぜひ企業選びの際にチェックしてみてください。

さらに徹底して案件のミスマッチを防ぐなら、「案件選択制度」を導入している企業にも着目してみましょう。エンジニア自身が、自分のキャリアプランや希望に沿って案件を選べるので、より多くの成長機会やスキルアップの機会を得ることができるはずです。

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