待機期間が長引くと、不安や焦りを感じることがありますが、気持ちを切り替え、有効に活用することで、今後のキャリアに活かすことができます。
案件が決まらない時期は弱点克服のチャンス
SES案件で悩みの種になりやすいのが「待機期間」です。案件が決まらない理由は、さまざま考えられます。例えば、
- クライアントの都合での待機
- プロジェクトの遅延による待機
- 契約終了後、次の案件が決まるまでの間の待機
- 所属しているSES企業の営業力が不足している...など
次の案件が決まらないことで、「収入が途絶えてしまう/減ってしまう」と不安に思う方もいるでしょう。また、待機期間が長引くと、スキルの維持が難しくなり、モチベーションの低下を招く可能性があります。
この待機期間の過ごし方が、エンジニアの将来に大きな影響を与える局面です。自主学習の時間を確保して、最新の技術トレンドの情報収集や、資格取得のための勉強、自分に足りない技術を習得するなどスキルアップを目指しましょう。
待機期間を「自分の弱点を克服するチャンス」と捉え、自己研鑽に励むことで、次の案件獲得や希望案件への配属の可能性を高めることができます。
待機期間中でも冷静に対応できる人の特徴
SESに待機期間はつきものです。しかし同じ待機期間でも「不安で、いても立ってもいられない人」と「前向きに自己研鑽に励む人」が存在します。それはなぜでしょうか？
状況を客観的に把握できている
待機中に焦らないためには、まず「なぜ待機期間が発生しているのか」を考えましょう。自身のスキルに問題がなく、クライアント都合やプロジェクトの遅延などが原因なら、焦る必要はありません。反対に、待機期間が長期化しそうな場合や次の案件の見通しが立たない場合などは、キャリアパスを見直すのも一つの手段です。
待機期間中の給与や福利厚生が充実している
所属する企業の待機期間中の対応もポイントです。待機期間中の給与への配慮や、待機中のエンジニアを社内プロジェクトに参加させるなど、スキルアップの機会を提供している企業もあります。どんなSES企業に所属するかでエンジニアの待遇はもちろん、待機中のモチベーションまで大きく異なるので、企業選びは慎重に行いましょう。
不安をモチベーションに変えるキャリア設計
待機期間は引き継ぎ業務が少ないため、自分の経験やスキルを振り返る絶好の機会です。この時間を活用して、3年後や5年後のキャリアパスを見直し、現時点で不足しているスキルや今後取り組むべき案件を明確にしましょう。
また、近年はエンジニアの労働環境に配慮するSES企業も増加しています。所属企業を変えることで、専門性を高めたり多様な経験を積むことで、年収アップだけでなくエンジニアとしての価値向上も期待できます。
不確かな情報に左右されず、自身のスキルを着実に磨く
大切なのは、待機期間を「スキルを磨くチャンス」として捉え、自身のスキルを磨くこと。そして、成長を促す環境を選び、自己研鑽に励むことが重要です。ITスキルを学んだり、高難易度の資格を取得したりすることで、エンジニアとしての市場価値を高めることができるでしょう。
不確実な案件配属に悩まされることなく、さまざまな業界で経験を積みながら着実にスキルアップ・キャリアアップすることが可能です。
